黄帝内経素問・四気調神大論篇では、四季の気候変化に従い、養生することを述べています。
夏三月、此れを蕃秀と謂う。
天地の気交わり、万物、華さき実る。
夜に臥し、早く起き、日を厭うことなかれ。
志をして怒ることなからしめ、華英をして成秀せしめ、気をして泄らすを得さしめ、愛する所をして外に在るが若くせしむ。
此れ夏気の応、養長の道なり。
之に逆らえば、則ち心を傷り、秋にかい逆となり、収に奉ずる者少なく、冬至らば重ねて病む。
夏の三箇月は万物が繁り栄えて、美しい季節です。
天地の気が交わり、万物が花咲き、実ります。
夜は少し遅くに寝ても、早起きし、夏の日の長さや暑さを厭うことのないように。
気持ちよく過ごすべきで、怒ってはならない。
花が満開になるのと同じように、体内の陽気を外に向けて発散するようにさせる。
というように、夏の気候に適応した過ごし方をしましょう。
これに逆らえば、心気(心の機能活動:血液の運行や中枢神経系統のある種の機能)を傷め、秋に痎瘧(かいぎゃく)(おこり、二日毎に発作をおこす瘧)になり、秋の気候に適応しにくく、冬になると重ねて病むことになると書かれています。
四季の気候変化に対応した心掛けによって、健康な体でいられます。
医療費削減が叫ばれる現代でも、病気の予防は重要なことです。
ですが、病気に罹ったことも恥ずかしくはありません。その時はゆっくり休みましょう。
参考:「現代語訳・黄帝内経素問」(東洋学術出版社)、「漢方用語大辞典」(燎原)
「朝型生活は健康によい」とよく言われるが、朝型生活より夜型生活の方が同じ食事でも太りやすく、朝型はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策にもなることが大学の研究で実証的に確かめられた。「朝型の方が仕事も勉強も能率が上がる」と指摘する著書も最近刊行され、メタボも仕事も気になる中高年は、ライフスタイルを朝型へ見直す機会にしてはどうだろうか。
神奈川県立保健福祉大の中村丁次教授らのチームが行った実証実験では、女子学生18人を対象に「朝型」と「夜型」の食生活をしてもらった。1回500キロカロリー、計3食の同じ食事を、午前7時▽午後1時▽同7時に食べる「朝型」、午後1時▽同7時▽午前1時に食べる「夜型」の生活を1日ずつ行い、食事前から食後3時間までのエネルギー消費量をDIT(食事誘発性熱産生)で測った。
DITは、食事をとったさいに食物の消化と吸収などの活動のために体が消費するエネルギーのことで、中村教授によると、DITの値が高いほどエネルギー消費量が多く、太りにくいという。
調査の結果、3食分のDITの合計は、「朝型」は体重1キロ当たり平均0・905キロカロリー、「夜型」が同0・595キロカロリーとなり、朝型のほうがエネルギー消費量が多かった。体重50キロの人の場合、朝型が45・25キロカロリー消費しているのに対し、夜型は29・75キロカロリーで、明らかに少なかった。
中村教授は「1日単位では体重への影響はわずかな差かもしれないが、年単位でみれば朝型よりも夜型生活の方が太りやすいといえる」と指摘。夜型生活が太りやすいことは経験的に知られてはいたが、データとして裏付けられたのは全国で初めてという。
ただ、なぜ夜型のエネルギー消費が少ないかという科学的な理由はよくわかっていない。中村教授は「仮説ではあるが、夜型生活では本来寝ている時間に食事をとることになり、ホルモン、神経系のバランスが崩れ、エネルギー消費量が低下してくるのでは。本来ヒトは夜行動物ではない」と語った。
「早寝早起きは三文以上の価値がある」と強調するのは、4月に『朝型人間の奥義』(講談社+α新書)を刊行した「早起き心身医学研究所」(東京都渋谷区)の税所弘所長だ。同研究所は、早起きの集団療法やカウンセリング療法などを行い、これまでに1万人以上が参加している。
税所所長によると、もともと人間の自律神経は体内時計に制御され、日照とも関係があるという。緊張作用のある交感神経が優位の午前5時〜午後9時の間に活動、リラックス作用のある副交感神経が優位の午後9時〜午前5時に眠るようつくられている。体温も目覚めとともに上昇し午後2時ごろにピークを迎える。体温上昇時間帯には脳が活性化するので、仕事もはかどるそうだ。
問題は社会の24時間化が進み、現代人は昔より確実に夜型生活にシフトしてきたことだ。「日本人の平均起床時刻は昭和35年では午前6時2分だったが、40年後の平成12年には同6時42分になった。1年に1分ずつ遅くなってきた」と税所所長。夜型生活はエネルギー消費量の低下を招くだけではなく、就寝前の飲食も増えかねず、税所所長は「メタボまっしぐらだ」と指摘する。
ライフスタイルを早寝早起きに変えていく必要があるが、なかなか難しいというのが本音。税所所長が提唱するのは、就寝時間に関係なくいつも決まった時間に目覚まし時計をかけ、ガバッと起きる“ガバ起き”。「しばらく眠い期間もあるが、我慢すれば自然に慣れてくる。そうして早寝早起きの好循環ができあがる」とアドバイスする。
「朝、起きづらいのは『会社に行くのが面倒』などといったマイナス思考が理由。朝早く起きて行動したくなるようなプラス思考の計画を日々持つことが、健康の秘訣(ひけつ)です」と話している。 5月26日 産経新聞
こよみの上では夏です。奥美濃白鳥も、半袖で過ごす日が多くなりました。
黄帝内経素問・四気調神大論篇には、夏の養生法として、夜は遅く寝ても、朝は早く起きるようにとあります。
寒い季節ではなかなか布団から出られませんが、今の季節だけでも早起きの習慣をつけたいものです。
4月24日の中日新聞のコラム「中日春秋」より。
<ことし、はじめて、キウリをたべる。キウリの青さから、夏が来る>。太宰治『女生徒』の一節は、こう続く。
<五月のキウリの青味には、胸がカラッポになるような、うずくような、くすぐったいような悲しさが在る>。昨夜も食べたが、悲しさも何も…という人が大半だろう。スーパーに行けば年がら年中、買える当節では、到底味わうことのできぬ季節感である。
「露地で栽培された農産物など旬の食べ物を旬に食べる」。国立環境研究所などがこんな提案をした、と言ったら少し奇妙に思われるかもしれない。2050年に日本の二酸化炭素排出を70%削減するためには、どうすべきか。それで考え出した「十二の方策」の一つなのだとか。
促成栽培で加温に使われる重油が減るなど農業が低炭素型になることで、かなりの削減効果が期待できるという。季節感だけの話ではないようだ。旬のものを食べるということは、どうやら地球温暖化防止にも資することになる。
寝込んだ若旦那(だんな)が食べたいというので、番頭さんが、夏の盛りにみかんを探すことになるのは、落語の『千両みかん』だ。遥(はる)か外(と)つ国より運ばれてくる産物も多く、何でも好きな時期に食べられる今の暮らしでは、あの話を笑えない。
はしりより出盛りと言うように、味の点でも旬が一番。近在の産ならなおいい。売る方でも、知恵を絞ってほしい。
こよみの上では、既に夏。
すいかやゴーヤも、スーパーで見かけるようになりました。
週末、出かけたついでに、大和町、美並町、美濃市の地物の野菜売り場に行ってみました。どこも、大盛況で、レタス、しいたけ、せり、クレソン、あずきなを買ってきました。
「医心方」より、せりについて
「本草」に云う。
味は甘、性は平なり。
女子の赤ふつを療じ、血を止め、精を養い、血脈を保ち、気を益すを主る。
人をして、肥健にし、嗜食にせしむ。
一名氷英なりと。
赤ふつ(漏下:子宮からの大量下血)
「拾遺」に云う。
茎、葉の汁は小児の暴熱、大人の酒の熱毒、鼻塞、身熱を主り、大小の腸を利すと。
暴熱(突然性発熱、急性伝染病の場合、多い症状)
「崔禹」の云う。
味は甘、性は少冷なり。
無毒。
小便を利し、水痮を除くと。
「孟詵」の云う。
之を食せば神を養い、力を益し、石薬の毒を殺すと。
石薬(仙人薬ともいわれ、錬金術によって製薬されたもの。当時、薬害も認められていた)
「養生要集」に云う。
芹の葉の細く、葉に毛有るは、之を食せば人を殺すと。
せりの一種で、池沢や水辺に自生するドクセリ。シクトキシンを含む。
独特の香りを楽しみたくて、せりはゆがいて、海の精 生しぼり醤油で、おひたしにして頂きました。
参考:「医心方」巻三十・食養篇(丹波康頼・撰、槇佐知子・全訳精解)
英ロンドン大学の研究チームが、肥満や過体重の人々はそうでない人たちに比べ、移動により多くの燃料が必要となったりより多くの食料を食べたりすることにより、地球温暖化に寄与しているとの見方を示した。また、肥満人口の増加によって、同問題が将来的に深刻化すると警告している。
研究チームのフィル・エドワーズ氏とイアン・ロバーツ氏は、学術誌ランセットに16日掲載された論文で、肥満人口増加の問題はさらに、食料不足やエネルギー価格の上昇にもつながるとしている。エドワーズ氏は電話インタビューで「肥満は(さまざまな問題の)全体像の中でカギとなる部分だ」と述べた。
世界全体では現在、少なくとも4億人の成人が肥満とされている。世界保健機関(WHO)の推計によると、2015年までに成人23億人が過体重となり、肥満の人は7億人を超えるという。5月16日 ロイター
また、今年はじめに、こんな記事も書かれていました。
健康食品などに押され縮小していた大衆薬市場が2007年4−9月期は拡大に転じたことが市場調査大手インテージの調べで分かった。
メタボリック(内臓脂肪)症候群を改善する製品の販売額が前年同期に比べて約2倍に成長するなどけん引役となった。10−11月も拡大傾向が続いており、07年度通期でも市場規模はプラスになる可能性が大きくなっている。
メタボリック症候群関連製品の販売額は前年同期比114%増の88億円だった。肥満を改善する漢方薬「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」が好調を持続した。ロート製薬やクラシエ薬品が販売しているシリーズ製品など、このほかの薬効を持つ漢方薬も順調に売り上げを伸ばした。 1月4日 日経産業新聞
防風通聖散は、中国の医書「宣明論」に収載されている漢方薬です。
便秘がちで、腹部に皮下脂肪が多い人の肥満症、便秘、高血圧に伴うどうき・肩こり・のぼせ、むくみに効果があります。
各製薬メーカーが独自の商品名で、肥満に効果があるといって販売している医薬品も、防風通聖散であったりします。
ですが、防風通聖散で、肥満が解消されない方もいます。一見、体格が良くて、元気そうですが、五臓のうち、腎の働きが弱っていて、排泄が十分でないため、むくんだり、体重が増加したりする方です。
「腎は二陰(前陰:尿道、後陰:肛門)に開竅(かいきょう)し、二便(小便、大便)を主(つかさど)る」と言います。
腎の働きの弱った方が、防風通聖散を服用すると、冷えてしまいます。
パッケージに惹かれて、防風通聖散を手に取る前に、一度、ご相談下さいませ。
排泄にはエネルギーが必要です。防風通聖散が合う方も、そうでない方も、肥満解消には食べ過ぎない、飲み過ぎないということが何よりの薬です。