子曰く、
「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知れば、
以って、師となるべし。」
(「論語」より)

小学生の子供に、「50年前、衣食住で使われた道具について調べよう」という宿題が出ました。

たぶん戦前のものであろう「薬研(やげん)」が、調剤室の棚にしまってありました。薬研

薬研は、「漢方医などが生薬を粉末にするのに用いる金属製の器具。細長い舟形で、中央がV字形にくぼんでいるもの。中に生薬を入れ、円板形の車に通した軸を両手でつかみ、前後に回転させて押し砕く。くすりおろし。」と、大辞泉に書かれています。
今は、ほとんど使われることはなく、生薬の粉砕には、電動粉砕機を使用しています。
眠っていた薬研でしたが、学校に持ち込み、他のお子さん方にも見ていただくことができました。

漢方療法推進会


また、薬研は、高田屋伊東薬局も所属する 漢方療法推進会 のマークにもなっています。お住まいの近くにも、該当する薬局がおありでしょうが漢方カウンセリングができる店をクリック、次に、中部エリアをクリック、岐阜県をクリック後、高田屋伊東薬局の店舗詳細ページも覗いてみて下さい。

「温故知新」を心に抱き、日々精進しております。どうぞ、一度、お立ち寄り下さいませ。
2008.09.30 Tue l お伝えしたいこと l top ▲
事故米:基準値を超える残留農薬が検出されたり、カビがあったりして食用にできないコメ。のりの原料など工業用に用途を限定して国が民間業者に販売する。価格は1キロ当たり10円以下で、国内産の主食用と比べると20分の1以下。米菓など食品加工用の輸入米と比べても10分の1以下と安い。取引量は年によって変動が大きく、過去5年間では多い年で約2800トン、少ない年で約200トンが売買された。(西日本新聞ワードBOXより)

粳米(こうべい)は、イネ科の玄米、イネの種子で、精白しないものを生薬として用います。滋養強壮、緩和、また、止渇剤として口渇、煩躁に用います。
「名医別録」には、「気を益し、煩を止め、洩れを止めると主る」と記されており、「一本堂薬選」には、「渇を止める」、「新古方薬嚢」には、「燥きを潤す」と書かれています。
粳米(こうべい)は、白虎湯や白虎加人参湯、竹葉石膏湯などに配され、陽明の熱症である石膏証の熱気を解消する際に、石膏を補佐して働きます。また、麦門冬湯にも配され、煩熱や燥きにも対応します。桃花湯や附子粳米湯は冷えによる下痢に使う処方ですが、激しい症状の時には腸の粘膜に炎症が起こっていますから、それを粳米がマイルドに和らげます。腸だけでなく、脾胃を守る働きもします。

高田屋伊東薬局で販売している漢方エキス顆粒に用いられる生薬・粳米(こうべい)には、不正流通した事故米穀は原材料として使用されておりません。(クラシエ薬品報告より)

参考:「平成薬証論」渡邊武著

2008.09.20 Sat l お伝えしたいこと l top ▲
梅干は 口の渇きを 止むるなり
食をば進む
多く食すな

いろはに食養生梅の故郷は中国ですが、梅干は日本で考案された独自のものです。
昔から食べ物の毒、余分な水、古い血の「三毒を絶つ」といわれています。
梅の酸味成分のひとつであるクエン酸は胃酸以上の殺菌作用があるといわれ、食中毒の予防になります。
梅干には、和歌にもあるように、唾液の分泌を旺盛にして、口の渇きを癒す作用があります。
酸味は胃腸の働きを活発にして、食欲を増進させたり、疲れを癒し、活力をつけたりする働きがありますが、梅の酸味が肝臓を補い、さらに塩漬けされることで腎臓を補う働きも加わることになり、梅干ひとつで、肝腎要の肝臓と腎臓を補うことができます。
「梅はその日の難逃れ」といって、昔はどこの家庭でも食卓には必ず梅干が置かれていました。
「多く食すな」と詠われていますが、一日一つ、二つなら、まず心配ないでしょう。(「いろはに食養生」武鈴子著より)

この夏、お客様から頂戴した梅を使って、「梅ぢから」(藤清光・中山美鈴著 )を参考に、瓶ごと、蓋を開けて、天日に当てて、土用干しする「びん干し梅干し」を作りました。梅干しを作るのは、人生初めてです
梅雨が明けたのと、赤紫蘇を加えて漬けたのが、同じくらいの時期でしたが、瓶の蓋を開けて日干し出来た日は一日のみ。それがかえってよかったのか、しっとりした梅干になりました。梅干

下漬けには、日中医薬研究会推奨品のゴールド海の精ゴールド海の精を使いました。

ゴールド海の精をはじめとする海の精の塩は、伊豆大島の海を流れる海水だけを原料に、太陽と風と火の力を利用した伝統の自然製塩法によって生まれた貴重な純国産塩です。
ただ塩辛いだけでなく、ほのかな甘味や旨味や苦味があり、とってもまろやかな味わいで、ナトリウムだけでなく、マグネシウム、カルシウム、カリウムをはじめ、健康保持に欠かせない少量微量の成分が、バランスよく含まれています。

塩の取りすぎは、高血圧の原因となるといわれています。塩化ナトリウムの純度の高い塩は、血圧を上げます。腎を補う鹹味は相剋関係で、心や心の五主である血脈を傷めるからです。
ですが、苦汁(にがり)の入った塩を適量、取ることでは、血圧の上昇は起こりません。マグネシウムや微量ミネラルを含む苦汁(にがり)は、血圧や循環器のオーバーワークを抑制し、便により水分を排出させて、泌尿器の負担を軽くするからです。
多湿の島国に住み、水分過多の米食、菜食を取る日本人が、汗や尿で、水分を代謝させるのに、適量の塩は必要です。
塩は、塩化ナトリウム単味の塩ではなくて、苦汁(にがり)の入った自然塩をお使い下さい。(「渡邊武古稀記念著作集」渡邊武著より)

2008.09.10 Wed l お伝えしたいこと l top ▲

商品画像:鹿男あをによし「鹿男あをによし」万城目学・著 幻冬舎



「さあ、神無月だ。出番だよ、先生」。2学期限定で奈良の女子高に赴任した28歳の主人公。ちょっぴり無神経な彼に下された、空前絶後の救国指令とは…。(日販MARCより)

先日、休みを利用して、「鹿男あをによし」の舞台でもある奈良公園へ行ってきました。

しか


奈良公園から出て、公道を歩く鹿です!!!
観光客の私達にとっては、オドロキの映像なのですが・・・。

歩道で売っている鹿せんべい。
売り子さんの前に置いてあるそれには、鹿達は手を出そうともしません。
しかし(しゃれではありません)、一旦、売り子さんから離れ、観光客の手に渡った鹿せんべいへの群がりよう。
腰がひけた息子の様子は、異国の方のカメラにも納められることになりました。

春日大社で祀られているタケミカヅチが白鹿に乗ってやってきたとされることから、鹿が神使とされるそうですが、なかなかの賢さで、「鹿男あをによし」のように、しゃべりだしてもおかしくないような気がしてきました。

また、生薬としても、鹿(の角)は、私達の身体に、神使的な働きをします。
鹿の角の成長はとても早く、3日で1センチも伸びるといわれており、生え始めた鹿の角は、その茸のような柔軟さと、驚異的な成長力から、「鹿茸(ろくじょう)」と名付けられました。
漢方の古典といわれる「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、「漏下、悪血、寒熱の驚癇を主り、気を益し、志を強くし、歯を生じ、老いず」、「名医別録(めいいべつろく)」には、「虚労で洒洒として瘧の如きもの、羸痩、四肢の酸疼、腰脊痛、小便を利し、精を洩らし、溺血を主治す、腹に在る留血を破り、石淋、癕腫、骨中の熱疸を散じ、骨を養い、胎を安んじ、気を下す、鬼精の物を殺し、陰に近づく可からず痿せしむ。久しく服すれば老に耐える」と書かれています。
力強く伸び始めた幼角を採取した「鹿茸」は、人の生長や生殖にかかわる「腎」を補う働きがあり、体力増進・強壮に非常に優れた漢方高貴薬として、「人参」とともに珍重されていたようです。

その「鹿茸」が主薬である「鹿茸大補湯(ろくじょうたいほとう)」鹿茸大補湯は、漢方の古典といわれる中国の医書「東医宝鑑(とういほうかん)」に収載されている薬方で、慢性病や加齢による気力・活力の低下や疲労倦怠、食欲不振、衰弱などがあり、栄養状態の低下を生じた症状に用いられる処方です。
また、身体が衰弱し、やせて皮膚が枯燥して貧血、食欲不振がある人の、補血・健胃強壮・食欲増進・疲労回復・神経痛・関節炎・肩こり・冷え症に効果があります。  
2008.09.08 Mon l お伝えしたいこと l top ▲
聖人は未病を治す とは、
病気になる前から、あらかじめ慎んでおけば、病気にはならないという意です。

中国最古の医学書とされる「黄帝内経素問」に、聖人についての記述があります。
夫れ上古の聖人の下に教うるや、皆請う、虚弱賊風、これを避くるに時あり。
恬憺虚無なれば、真気これに従い、精神内に守る、
病安(いずく)んぞ従い来らんやと。
是を以て志閑にして少欲、心安らかにして懼れず。
形労するも倦まず、気従いて以て順。
各おの其の欲に従いて、皆願う所を得。
故に其の食を美(うま)しとし、その服に任せ、その俗を楽しみ、高下相い慕わず。
其の民故に朴と曰う。
是を以て嗜欲も其の目を労すること能わず。
淫邪も其の心を惑わすこと能わず。
愚智と賢不肖と物に懼れず。
故に道に合す。
能く年皆百歳を度(こ)えて、動作衰えざる所以の者は、其の徳全くして危うからざるを以てなり。


「現代語訳・黄帝内経素問」(東洋学術出版社)によると
養生の道を深く修めた人は、人々を教え導くにあたって常にこう述べたものです。
外界の虚邪賊風(虚邪:邪が虚に乗じて入ること。賊風:ひそかに中和を害すること。)に注意して、回避すべき時に回避すると共に、心がけはのどかで清静であり、貪り求めたり、よこしまな考えを持ったり、物の得失で心を煩わせたりしてはいけない。
そうすれば真気が調和し、精神もまた内を守ってすりへり散じることはない。
このようであれば病が襲うということがあろうかと。
このため、人々の志はのどかで、欲望は少なく、心境は安定していて、恐れることはない。
肉体を働かせても、過度に疲労することはなく、正気は治まり、順調である。
それぞれの望むところは満たされ、食べたものをおいしく思い、着たものを着心地よく思い、慣わしを楽しみ、地位の高低をうらやむことがなく、素朴である。
正しくない嗜好もその耳目をゆりうごかさず、淫らな邪説も彼らの心を惑わすことはない。
愚鈍、聡明、有能、または不肖の人を問わず、ものを恐れず。
ゆえに養生の道理に合致する。
皆百歳を越えて、動作の衰えない者は、養生の道理をすべて掌握しているからで、疾病の危害を被らずにすむ。

人は皆、聖人に近づくことは、決して無理なことではないはずです。

リアル聖人であった日中医薬研究会会長 故・渡邊武薬学博士は、八十八歳の頃、このようにおっしゃっています。
食べ物については
五味の調和を実践しています。
食後1時間は講義などの頭を使う仕事はしない。
私が家庭の食事で三種の神器として推奨してきた胡麻・蜂蜜・ヨクイニン(ハトムギ)を毎日欠かさず50年間食べている。
五味のうち、特に酸味、鹹味、辛味は毎食欠かさず食べるように勤めている。
本物を食し、食べ過ぎないように腹八分目にしている。


生活態度では
くよくよしない。
きたない物、いやらしい物を避けて、心の美しいものを、見、読み、聞き、嗅ぎ、接触し(着たり、身につけたり、飾ったり)、話し合い、味わう。
「心麗しく、心たくましく、心愚かしく」を信条としています。
いつも大きな綺麗な夢を追い続けます。

仁医「麻鳥」の漢方問答(日中医薬研究会出版委員会)より引用


まずは食生活から。
三種の神器である胡麻、蜂蜜、ヨクイニン(ハトムギ)を続けたいと思います。

seihin_yoyo.jpg高田屋伊東薬局おすすめの胡麻、蜂蜜、三養茶(発芽ハトムギエキス)に自然塩(鹹味+苦汁の苦味)、蘭香(辛味)、梅肉エキス(酸味)、牡蠣殻末(ミネラル)の入った養養は、五味調和の整った、気軽に口に出来る健康食品です。
2008.08.22 Fri l お伝えしたいこと l top ▲